ポジションサイズの決め方
ポジションサイズは、利益ではなく損失から考えます。取引が想定どおりに進まなかったときに口座残高のいくらまで失ってよいかを決め、取引の根拠が崩れる価格にStopを置きます。そのうえで、エントリー価格とStopの値幅から数量を算出します。
許容損失額 = 口座残高 × 許容損失率 ポジションサイズ(株数・コイン数量)= 許容損失額 ÷ |エントリー価格 − Stop|
Stopまでの値幅が広ければポジションは小さく、狭ければ大きくなります。どちらもStopで決済された際の損失額が同じになるため、1回の失敗で過大な損失を負うことを防げます。
ヒント:取引の根拠が崩れる価格にStopを設定し、計算ツールで数量を求めましょう。株数を増やすためだけにStopを近づけては、本来の目的を果たせません。
計算例
口座残高は10,000ドル、1取引あたりの許容損失率は1%です。50ドルで購入し、48ドルにStopを設定します。
- 許容損失額:10,000 × 1% = 100ドル。
- 1株あたりの想定損失:50 − 48 = 2ドル。
- 株数:100 ÷ 2 = 50株。ポジション金額は2,500ドル(口座残高の25%)です。
- Stopが48ドルで約定すれば、損失は50 × 2 = 100ドルです。54ドル(2R)まで上昇すれば、利益は200ドルです。
ショート・手数料・スリッページ
ショートではエントリー価格より上にStopを置き、計算方法は同じです。手数料やスリッページで実際の損失は値幅だけから求めた額より大きくなるため、先に許容損失額から費用を差し引きます。株数 =(許容損失額 − 手数料)÷(|エントリー価格 − Stop| + スリッページ)。その後、整数の株数(暗号資産は指定の刻み幅)に切り捨て、想定損失が設定額を超えないようにします。
Stopまでの値幅が非常に狭い場合
Stopまでの値幅が狭いと、ポジション金額が口座残高を上回ることがあります。株価100ドル、Stopまでの値幅0.10ドル、許容損失100ドルなら1,000株、つまり100,000ドルのポジションです。計算ツールは口座残高 × 最大レバレッジ(現金口座では1倍)を上限に数量を制限し、その旨と実際の想定損失額を表示します。
リスクリワード比とR倍率
トレーダーは、許容損失額を表すRを使って成果を測ります。エントリーからTake profitまでの値幅がStopまでの2倍なら、目標は2Rです。Take profitを追加すると比率を確認でき、結果の1R・2R・3Rの価格水準も利用できます。これらは計算上の値であり予測ではありません。価格が動いた場合の損益を示すもので、その動きが起こるかどうかを示すものではありません。
よくある間違い
- 先に数量を決め、後からStopを設定する。取引の根拠が崩れる価格ではなく、損失に耐えられる価格にStopを置くことになります。
- 数量を切り上げる。466.7株なら466株にします。切り上げると許容損失を超えてしまいます。
- 窓開けを考慮しない。Stopは注文の指示であり、価格の保証ではありません。株価がStopを大きく下回って寄り付くと、その寄付価格で約定します。
- 実際にはない残高で数量を決める。実際に取引に使う口座の資産額を入力してください。
計算の前提
この計算ツールの仕組み。Stop価格に入力したスリッページを加味して約定すると仮定します。窓開け後は実際の約定価格がさらに不利になる可能性があります。手数料は往復の合計額です。数量は選択した刻み幅で切り捨て、口座残高 × 最大レバレッジを上限とします。信用取引の金利や借入費用は含みません。



