株式の損益を計算する方法
株式の利益は、決済時に受け取る金額から、取引開始から決済までにかかったすべての費用を差し引いた額です。株価の変動だけでなく、売買手数料、取引所手数料、配当金、税金によって、実際に口座に残る金額は変わります。
利益 =(売却価格 − 購入価格)× 株数 − 購入手数料 − 売却手数料 + 配当金 − 税金
リターン(ROI)は、利益を投資額で割った値です。投資額には株式の購入代金と購入手数料を含めます。5,000ドルの投資で500ドルの利益ならリターンは10%ですが、50,000ドルに対する同じ500ドルなら1%です。
リターン = 利益 ÷(購入価格 × 株数 + 購入手数料)
ヒント:手数料は購入時と売却時の両方にかかります。売買の手数料総額を入力するか、取引金額に応じた料率の場合は%に切り替えてください。
計算例
1株50ドルで100株を購入し、60ドルで売却します。証券会社の手数料は1取引あたり5ドルです。
- 値上がり益は(60 − 50)× 100 = 1,000ドルです。
- 手数料は購入時5ドル、売却時5ドルで、合計10ドル。利益 = 1,000ドル − 10ドル = 990ドルです。
- 投資額は50 × 100 + 5ドル = 5,005ドルなので、リターンは990 ÷ 5,005 = 19.78%です。
- 損益分岐点:5,005ドルに売却手数料5ドルを加えた金額を回収する必要があるため、(5,005 + 5)÷ 100 = 1株あたり50.10ドルです。
損益分岐点となる価格
損益分岐点とは、手数料を含めた損益がちょうどゼロになる売却価格です。購入時と売却時の両方の手数料を回収する必要があるため、購入価格を少し上回ります。手数料が取引金額に対する割合(売買それぞれ0.1%など)の場合は、購入価格 ×(1 + 手数料率)÷(1 − 手数料率)で求めます。受け取る配当金は損益分岐点を下げ、ショートで支払う配当相当額は損益分岐点を上げます。
空売り
空売りでは順序が逆になり、借りた株式を先に売り、後で買い戻します。株価が下がると利益が生じ、(エントリー価格 − 決済価格)× 株数から手数料を引いて計算します。ロングと異なる点は2つあります。空売り中に配当が発生すると配当相当額を支払うこと、そして株価の上昇には限りがないため損失にも上限がないことです。この計算ツールには貸株料や信用取引の金利を含みません。証券会社に確認するか、証拠金計算ツールをご利用ください。
年率換算リターン
購入日と売却日を入力するとリターンを年率に換算でき、3か月で10%の利益と3年で10%の利益を同じ基準で比較できます。計算式は(1 + リターン)の(365 ÷ 保有日数)乗から1を引いた値です。保有期間が1か月未満の場合は参考値としてご覧ください。例えば1週間で3%の上昇でも、年率換算すると300%を超えます。
よくある計算ミス
- 片方の手数料を忘れる。手数料を1回分しか引かないことがありますが、購入時と売却時の両方にかかります。
- 売却代金を基準にリターンを計算する。リターンは、回収額ではなく投資額に対する利益の割合です。
- 上昇率と下落率を同じように考える。50%下落した価格が元に戻るには、100%の上昇が必要です。
- 税金を考慮しない。譲渡益に税金がかかる場合、手元に残る金額は表示上の利益より少なくなります。税率を入力して税引後の金額を確認しましょう。
計算の前提
この計算ツールの仕組み。手数料は購入代金とは別に加算し、投資金額からは差し引きません。定額、または各取引金額に対する割合で計算します。リターンの分母は株式の購入代金と購入手数料の合計です。税金は利益がある場合のみ、入力した一律の税率を適用します。保有期間による税制の違い、控除、損失の繰越は考慮しません。ショートの結果には貸株料と信用取引の金利を含みません。



